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【明解要解】民放BSデジタル、全局黒字に 通販番組頼りの編成脱皮が課題 (1/2ページ)
BSデジタル放送局の平成19年度決算が出そろい、民放キー局系5局が初めてすべて単年度黒字を達成した。受信機の普及で広告媒体としての価値が上がり、広告料収入が増えたのが最大の要因。ただ純利益は各局数億円で、まだまだ安心できる水準ではない。通信販売の多い番組編成からの脱皮や、累積損失の解消など、依然課題も多い。(文化部 田辺裕晶)
「3000万! 3000万! BSは3000万の大騒ぎ〜」
受信機の普及台数が平成12年12月の放送開始から7年を経て3000万の大台に達したことを記念し昨年10月、BSデジタル10局がキャンペーンを展開。郷ひろみがヒット曲「2億4000万の瞳」のメロディーに乗せて歌うCMが話題になった。
あれから半年、今年5月末の調査では既に3821万件(NHK調べ)に達した。前年同月から約1・5倍の伸びで、各局の収入を確実に後押ししている。5局のうち2期連続の黒字はBSフジとBSジャパンの2局。残り3局は開局以来、初の黒字達成となった。
BS日本の加藤武夫総務経理局長は「地上デジタル放送の普及もあって、件数の伸びが加速した。昨年上半期ごろから広告媒体として企業側の見る目が変わった」。BSフジの山本政己広報担当局長も「インフラとして成立したことで、各社ようやくスタートラインに立った」と語る。地上波広告に比べて安価で、しかも全国に届く費用対効果の高さも注目され、広告料収入は軒並み向上した。
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広告とともに収益を下支えしているのが通販への枠販売で、全番組の3〜5割と大きな核になっている。今後は徐々に一般番組への切り替えが進みそうだ。BSジャパンの山田登社長は「番組の充実へかじを切る段階。通販は徐々に減らす方向になるのは間違いない」と話す。
ただ現状では、各局の編成は紀行モノや映画、通販など、似たり寄ったり。BS−iの篠原彰弘広報宣伝部長は「『あの番組の局だよ』と言ってもらえる番組をどれだけ作れるかを追求したい」と力を込める。また「(地上波では視聴率が低迷する)巨人戦は、BSでは接触率が高くキラーコンテンツ」(BS日本)といい、地上波とのすみ分けもさらに進みそうだ。
黒字とはいえ、各局の純利益は、最も多いBS日本でも6億円程度。百数十億〜三百数十億円の累積損失も大きな足かせになる。BS朝日の明石光司常務は「この1〜3年が基盤づくりの時期になる」と気を引き締めていた。

