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スピーカー開発戦線 新素材vs.自然回帰で新展開 (2/2ページ)

2008.6.21 18:23
このニュースのトピックス家電
ソニーが開発した有機ガラスの筒状スピーカーソニーが開発した有機ガラスの筒状スピーカー

 有機ガラスの筒状スピーカーを開発したのがソニー。長さ約1メートルの有機ガラス管を振動させ、遠方に音声を行き渡らせることができる。「音響面に見劣りはなく、ほかの機種でも導入を考えている」とオーディオ事業本部の水倉義博部門長は力を込める。

 こうした新素材採用の背景には、素材化学や音響研究の進展がある。その一方で、天然素材を使う「自然に学ぶ」動きもある。

 松下電器産業はテレビのスピーカーでタケの繊維を用いた。タケは軽くて丈夫なうえ、アルミに劣らない高い剛性を持つ。生育が早いため、「自然素材でありながら大量生産に必要な調達が可能となる利点も採用のポイントになった」(同社)という。

 ケンウッドはカーステレオの上位機種にカシの木を炭にした備長炭を採用。粉末状にして素材の繊維に混ぜ合わせており、「天然素材ならではの滑らかで柔らかい音につながった」。

 “新素材派”と“自然回帰派”に割れた格好だが、「要は好みの問題」とメーカーは声をそろえる。新素材を取り入れる一方、カバの木を使ったヒット商品も持つビクターによると、「天然素材はぬくもりのある音を好む人向け、金属系の新素材は原音を忠実に再現させたい人好み」(広報担当者)という。

 スピーカー市場は横ばいだが、音楽ファンに根強い人気の高級品を中心に、今後も新規素材に挑む開発競争が続きそうだ。

 (塩原永久)

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ソニーが開発した有機ガラスの筒状スピーカー
振動版にカバの木を使った日本ビクターのスピーカー
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