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【わが道わが友】経済同友会代表幹事(リコー会長)桜井正光氏(5)

2008.5.17 02:14

 ■日本経済再生へ3つのテーマを推進

 リコー社長に就任した翌年の平成9年、経済同友会に入会した。もともとは私の前の社長の浜田広さん(現特別顧問)が同友会の会員で、規制撤廃・業界問題委員長を務めていたが、日経連(現日本経団連)の副会長に就任することになり、お鉢が回ってきた。ただ、私は本業の社長職で手いっぱい。14年に副代表幹事に就任した後も、とても本腰を入れて活動できる状況ではなかった。

 そんな私が大変お世話になったのは、3代前の代表幹事の牛尾治朗さん(ウシオ電機会長)、2代前の小林陽太郎さん(富士ゼロックス相談役最高顧問)、そして前任の北城恪太郎(かくたろう)さん(日本IBM最高顧問)だ。

 牛尾さんは、リコーの資材本部長時代から、企業人、経営者としての心構えを、小林さんからはCSR(企業の社会的責任)経営のあり方を学んだ。北城さんとはOA機器メーカーとシステム会社の関係で、本業の付き合いも深い。10年から、米IBMのCEO(当時)のルイス・ガースナーさんとも、毎年1回は米国本社を訪ねてビジネスの意見交換をしているが、最初に間に入ってくれたのは北城さんだ。

 「来年は(代表幹事の任期で)交代だから候補として考えといてよ」と北城さんから言われたのは、18年の早春のころ。もっとも、それほど真剣に言われたわけでもなく、当時はまだ社長だったから「そんな時間はありませんよ」と笑って答えた。ところが、その後、社長交代〜会長就任という流れになり、断る理由がなくなってしまった。北城さんからも度々、後任の一人として打診があり、最終的にその年の暮れに「お引き受けします」と返事をした。

 今年4月25日の通常総会で、代表幹事も2年目に入った。同友会はこれまで「提言は多いがフォローアップがなくて実効性に欠ける」と指摘されることも多かった。提言とフォローアップを並行して進める必要を強く感じている。そのためには、会員の皆さまと力を合わせ、「骨太の提言」を作りだしていかねばならない、と考えている。

 昨年の参院選以降の政治のねじれ現象の中で、日本は政治も経済もどん詰まりの状況にある。政治も企業も改革が不可欠だ。だからこそ、政治や経済に対して同友会が意見を述べ、実践して、積極的に変革を推進する役割を果たす必要がある。

 2年目の活動テーマは、洞爺湖サミットでも主流になる地球温暖化問題への日本の取り組みのあり方▽政治停滞からの脱却に向けた新たな政策審議のあり方▽日本企業がさらなるグローバル化を図るための「新・日本流経営」の推進−の3本柱だ。これらを中心に、重要な課題に積極的に取り組んでいこうと考えている。(内田博文)

 ※次回20日からは、大和証券グループ本社会長の原良也(よしなり)氏です。

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