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石油元売り大手2社が経常増益 在庫評価益増加で
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石油元売り大手4社の平成20年3月期連結決算が9日出そろった。原油高が続くなか、期初の割安な在庫による利益かさ上げ(在庫評価益)効果で経常利益は新日本石油とコスモ石油が増益となる一方、出光興産と新日鉱ホールディングス(HD)が減益となった。21年3月期は、円高で在庫評価益が減少するため、出光を除く3社が減益を予想する。
出光を除く3社は、原油の在庫評価について、期初の在庫額と当期の仕入れ額を合計し平均する方式を採用。原油が上昇すると評価益が生じるため、20年3月期の評価益は新日石で前期比1067億円増、コスモは同422億円増となり利益を押し上げた。新日鉱HDも評価益は出たが、金属事業の減益が影響した。
原油の後入先出法を採用する出光は、評価益がなく石油精製販売事業の営業損益は78億円の赤字に転落。ただ、ほかの3社も評価益を除いた石油精製事業の実質損益は赤字だった。原油調達コストの増加を末端価格に転嫁できなかったため。
21年3月期のドバイ原油価格は、4社とも前期比18ドル高の1バレル=95ドルと高値継続を予想。ただ、出光は石炭事業の好調から唯一、経常増益を見込む。