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トップ企業襲う三重苦とは トヨタにも“潮目” (1/2ページ)
このニュースのトピックス:景気
世界の自動車業界で「向かうところ敵なし」の成長を続けたトヨタにも、ついに“潮目”が訪れた。円高、原材料高、米景気減速の「三重苦」が王者の行く手を阻み、営業利益の3割減を予想するなど、先行きはなかなか見通せない。最大の稼ぎ場である米国市場で減産や値上げに踏み切る一方で、「乾いたぞうきんを搾る」といわれた原価低減活動をさらに徹底させ、難局を打開する考えだ。
襲う三重苦
8年連続で過去最高の収益を記録した20年3月期は、中国やインドなど新興国中心に販売が拡大した。売上高は26兆円を超え、死角など見当たらないほど絶好調にみえたトヨタ。
だが、8日の決算発表会見で渡辺捷昭社長は、「為替と材料高の克服が大きな課題。これを吸収できるかで、(トヨタの)真価が問われている」と語った。
今後1年の為替レートが対ドルで14円、対ユーロでも7円の円高を想定した。巨大企業のトヨタでは、これで6900億円もの利益が吹き飛ぶ。また、自動車を構成する鋼材や内装材の樹脂などは、資源高騰の影響を受ける。例えば、鉄鋼メーカーからは、3〜4割もの値上げを要請される厳しい交渉の最中にある。
さらに深刻なのは、最大市場の米国での販売不振だ。低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題や原油高の影響で個人消費は低迷し、3月の販売実績も10・3%減の足踏みとなった。今年の米国販売目標の264万台も「見直しに入った」(鈴木武専務)という。