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トヨタ創業家のプリンス章男氏、逆風に挑む 重責果たせば大政奉還か

2008.5.8 19:38
このニュースのトピックス自動車産業
豊田章男氏豊田章男氏

 トヨタ自動車は6月の株主総会後の新体制で、創業家出身の豊田章男副社長(52)が現在の国内販売に加えて、新たに海外販売も担当する。平成21年3月期で、9年ぶりに減収減益に転じるトヨタだが、この苦境下で豊田副社長が国内外の営業全般を一手に担うことになる。1人の副社長が国内外の営業を統括するのは極めて異例だ。章男氏は豊田章一郎名誉会長(83)の長男で、将来の社長と目されるトヨタの「プリンス」。難局を乗り切れば、一気に次期社長が現実味を帯びる。

 章男氏は平成17年に副社長に就任。調達、国内営業と相次いで重要部門を担当し、“帝王学”を学んできた。特に、国内販売を担当した昨年は未曾有の新車投入ラッシュなど、さまざまな拡販策に打って出た。

 「章男さんに恥をかかせるな」。将来のトップをもり立てようという雰囲気も全社的に醸成されていた。その結果、前期のトヨタグループの国内販売シェア(軽自動車含む)は42%と過去最高を記録。「一番しんどい担当ながら結果を出した」(業界筋)と評価する声も多い。

 しかし、国内市場は依然として低迷が続き、トヨタが主力としてきた米国市場の減速も顕著だ。「9年ぶり減益」の要因となった円高や原材料高の逆風も吹く。トヨタでは創業家以外の社長が3代続いているが、章男氏がこの重責を果たせば文句なく社長の座につくことになる。「海外販売兼務」は“最終試験”の意味合いも帯びている。

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豊田章男氏
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