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【直球緩球】良品計画の金井政明社長

2008.5.7 19:07
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 −−平成20年2月期連結決算では6期連続の営業増益だった。消費を取り巻く状況はどうか

 「全面的な厳しさはある。原油高で運送費が上昇し、人件費も高まっている。ただ、(昨年3月に既存店売上高が6%減になったときに)大変な危機感を持ち、大きく舵を切った。その段階で構造的に強くしたので、足元が辛くても(業績は)悪くならないかなという気はする」

 −−具体的にはどのような構造改革を行ったのか

 「それまでは数字を作ろうと他社で売れている商品を出したり、割引販売をしたが、19年4月以降は割引キャンペーンをやめた。あらためて物作りを見直し、生活者視点といった無印良品らしい商品を強化した。かかとが直角になった靴下など、そういう商品が増え、好調だ。在庫抑制システムも整備し、衣料品の売れ残りが減った」

 −−国内の新規出店は

 「都心中心に年間20店ほど出店する。顧客の中核は団塊ジュニアの18〜35歳だが、いずれ年を取る。無印良品を卒業されると困るので、子供ができたり、家を買ったり、人生の節目ごとに対応する。家に置く家具や家庭雑貨などラインアップを整備したい」

 −−中国産ギョーザ中毒事件の影響は

 「食品は日本で加工する商品が多く、影響はあまりない。ただ、お客さまの意識は過敏だ。ブランドは信頼。グローバルにモノが動く時代の信頼とは何か、原点から見直している。今年から商品部品質管理担当を品質保証部に独立させた。衣料品など生産も中国一辺倒はよくない。ASEANなど他地域に変えていく」

 −−「成長の柱」と位置付ける海外戦略は

 「アジアの成長は極めて魅力的で、中国、香港への展開を進める。米国は5月下旬に2店舗目を出した上で、次の戦略を考えたい」

 −−アートや和食など世界は日本ブーム。無印良品への注目度も高い

 「(西友の自主企画商品として生まれた)無印良品は他と違う特質があったからこそ残った。買う方から見ることと、日本の精神文化を背景にした美意識。(設立に携わったグラフィックデザイナーの)故・田中一光さんは、簡素が豪華に引け目を感じることなく、簡素に秘めた知性や感性が誇りに思える価値体系を日本は持っており、世界に発信すべきだと言っていた。だから少ない資源でも豊かさを謳歌(おうか)できるのだと思う」(田村龍彦)

     ◇

かない・まさあき 昭和51年、西友ストアー長野(現エス・エス・ブイ)入社。平成5年、良品計画入社。無印良品事業本部生活雑貨部長や代表取締役専務などを経て、20年2月から現職。長野県出身。50歳。

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