ニュース: 経済・IT RSS feed
MSヤフー大詰め交渉 価格面で合意探る
このニュースのトピックス:ヤフー
【ワシントン=渡辺浩生】米マイクロソフト(MS)によるインターネットサービス大手、ヤフーへの買収提案をめぐり、MSとヤフーが膠着(こうちゃく)状態の打開を目指して交渉を続けていると、複数の欧米メディアが2日報じた。MSは交渉が決裂した場合には敵対的な買収に乗り出す姿勢を崩していないが、焦点の買収価格をめぐって両者が土壇場の交渉で合意を探っている。
2日のウォールストリート・ジャーナル(電子版)やロイター通信によると、MSは1株当たり31ドルという今年1月に示した買収提示額について、33ドルに引き上げるとこのほど提案した。
これに対してヤフーの大株主は35〜37ドルを要求したが、2日になって両者は30ドル台半ばの水準で協議を続けたという。
ヤフーは当初、MSの提案を「過小評価」と拒否。MSが通告した4月26日の合意期限を過ぎても協議に進展はなかった。このため、MSのバルマー最高経営責任者(CEO)は敵対的買収に乗り出すか、買収提案を見送るかについて早急に判断する方針を示していた。
MSは一時、敵対的買収に判断が傾いたと伝えられたが、その場合、買収までの長期化は避けられず、その間にヤフーの有能な人材が流出する可能性があることから、土壇場で友好的な買収の可能性を探ることにしたとみられる。
ただ、買収額を1ドル引き上げるごとに、MSは14億ドル負担が増す計算になる。大幅な妥協はMS株主の反発を招く恐れがあり、価格面で妥協が成立する可能性はなお不透明だ。
一方、ヤフーはグーグルとネット検索広告での事業提携の合意を目指しているほか、タイム・ワーナーのネット部門のAOLとの合併交渉も続けるなど、買収対抗策も模索しているもようだ。