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【明解要解】鉄鋼原料価格が史上最高値 前年度比で石炭3倍、鉄鉱石65%高 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:企業吸収・合併・提携
今回も石炭価格では、在庫が十分でない鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)や4位のポスコ(韓国)が合意を急いで1トン当たり300ドルで妥結した。それだけに日本メーカーは「『石炭が必要ないのならば別の企業に売るからかまいませんよ』といわれると選択肢がなかった」(大手幹部)と苦しい交渉を余儀なくされた。
ミタルやポスコが「異常な高値」(鉄鋼大手幹部)で妥結した背景には、中国やロシアなど新興国の鉄鋼需要の急増が挙げられる。この20年ほど横ばいだった世界の鉄鋼需要はここ数年で倍増した。石炭生産国でもある中国とロシアは国内向けを優先して輸出を制限。今年に入って豪州の集中豪雨で炭鉱が一時操業停止になるなど災害が追い打ちをかけ、残りの原料炭は取り合い状態となった。
今回の価格交渉については、天候などの悪条件が重なっただけに「例外」との見方もある。しかし、新日鉄の宗岡正二社長は「世界の鉄鋼需要が倍増した需給環境の急激な変化によって鉱物資源は新価格体系に入った」と指摘。鉄鋼各社は原料高時代を迎えて新たな対応を迫られている。

