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【明解要解】鉄鋼原料価格が史上最高値 前年度比で石炭3倍、鉄鉱石65%高 (1/2ページ)

2008.5.1 07:58
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BHPビリトン炭鉱の露天掘り現場。世界的な石炭需要の高まりに供給が追いつかない状況にある(豪クイーンズランド州)BHPビリトン炭鉱の露天掘り現場。世界的な石炭需要の高まりに供給が追いつかない状況にある(豪クイーンズランド州)

 国内鉄鋼大手と海外資源メジャーによる平成20年度の鉄鋼原料価格交渉は、史上最高値の水準で合意した。鉄鋼業界全体のコスト増は3兆円を上回り、大幅な値上げは避けられない情勢だ。これに伴い、鋼板の大口ユーザーである自動車や家電メーカーも値上げを余儀なくされる可能性が出ている。国内鉄鋼業界は34年ぶりに生産量記録を更新したが、この需要増を導いた新興国の成長が世界的な資源争奪戦を招いている。(経済本部 滝川麻衣子)

 日本が輸入する鉄鋼原料の価格交渉をめぐっては、鉄鉱石が資源メジャー、ブラジルのヴァーレ(旧リオドセ)と1トン当たり前年度比65%増の80ドルで決まったほか、石炭は英豪BHPビリトンと同3倍となる1トン当たり300ドルで妥結した。この大幅値上げによる鉄鋼業界のコスト増は過去5年分に相当し、国内鉄鋼大手の経常利益を吹き飛ばす計算だ。

 早い年には12月末に決まっていた次年度の原料価格交渉だが、今回は難航して鉄鉱石の交渉がまとまったのは2月。そして資源メジャーから通常なら年末に届く石炭の価格提示は4月にずれ込んだ。それでも世界的な資源高騰を背景に鉄鋼各社は大幅な値上げをのまざるを得なかった。

 このため、鉄鋼業界では「自助努力で吸収できるレベルを超えている」として鋼材価格の大幅引き上げを求めている。だが、自動車や家電メーカーは「製品を値上げできる経済環境にはない」(自動車大手幹部)と反発を強めている。

 こうした鉄鉱石や石炭の価格交渉は、鉄鋼と資源大手による最初の妥結額が事実上の世界標準価格となり、他社は追随するのが慣例だ。

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BHPビリトン炭鉱の露天掘り現場。世界的な石炭需要の高まりに供給が追いつかない状況にある(豪クイーンズランド州)
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