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【すごいぞ日本】ファイルII 重厚長大健闘中(4) (1/3ページ)
このニュースのトピックス:すごいぞ日本
■鉄の管理が野菜を育てる
日本一のレタス工場には衣服を着替え、エアシャワーを浴びなければ、入れない。大規模な工場制農業にとって最も大きな脅威は人が持ち込む細菌であるからだ。全長100メートルの流れるプールにビート板状の発泡スチロールが浮き、背格好が同じリーフレタスが整列する。下には肥料入りの水道水が循環し、白い根束が水草さながらに揺らいでいた。
茨城県土浦市。鉄鋼大手JFEの土浦グリーンハウスからは毎月、無農薬水耕栽培のレタス33万個が東京や仙台、名古屋などに出荷される。室温25度。湿度70%。日中の日照が少なければナトリウム灯がつき、明る過ぎれば遮光カーテンが下りる。植え替えや収穫、出荷を支えるパート女性たちが声をかけた。
「ご安全に」
製鉄所の鉄鋼マンが交わすあいさつの言葉だ。
JFEスチールの前身、川崎製鉄の八木靖浩社長は昭和58(1983)年、新規事業企画委員会を設置した。長い鉄冷え不況の中で経営の多角化を迫られていたからだ。川鉄ゆかりの地、兵庫県西宮市では、遊休地利用と余剰人員対策として成長の早いカイワレの水耕栽培ビジネスを手がけた。鉄骨を含むプラント販売が表向きの目的。生育ノウハウの蓄積もなかった。

