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【明解要解】報道の自由へ活動「国境なき記者団」 (1/2ページ)
■5大陸に拠点、100人以上の「特派員」
チベット騒乱をめぐり、中国への批判が北京五輪聖火リレーでの激しい抗議となって現れる中、その先頭に立つ国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF)が注目されている。報道の自由を守ることを目的とするRSFは、どのような組織なのか。(外信部 宮下日出男)
3月24日、ギリシャ・オリンピア遺跡での聖火採火式で北京五輪組織委員会の劉淇会長の演説中、手錠で五輪マークを表現した黒地の旗を手にRSFのメンバーが突然、背後に現れた。聖火リレーの波乱の幕開けだ。大混乱した今月7日のパリの聖火リレーでは、メンバーはノートルダム寺院などの名所によじ登るなどして旗を掲げた。
抗議行動だけではない。RSFは「中国政府のやり方に対する不満を表明すべきだ」と各国首脳に五輪開会式への欠席を呼びかけ、クシュネル仏外相が一定の理解を示すなど影響を与えた。「われわれは開会式欠席の問題をすべての人が検討するという点で成功したと思う」と、RSF事務局長のロベール・メナール氏はAP通信に語っている。
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RSFは1985年、仏ラジオのジャーナリストだったメナール氏らが中心に設立した。メナール氏の著書『闘うジャーナリストたち 国境なき記者団の挑戦』によると、医療支援活動を行う「国境なき医師団」の関係者が、第三世界の人々の窮状に関する報道が少ないとラジオで訴えたのがきっかけだ。RSFの目的はこうした地域の窮状を取り上げることだった。その後、世界各地で報道の自由が守られていないとして活動の中心をその擁護に移した。
主な活動は、記事を理由に投獄、虐待されたジャーナリストの擁護や支援、検閲や報道の自由を損なう法律への抗議など。投獄されたジャーナリストの家族への財政支援にも取り組む。支局・事務所が日本を含めて5大陸にあり、「特派員」は100人以上に上る。資金面では仏外務省など公的機関の助成も受けている。報道の自由の侵害に関する情報は日々、ウェブサイトでも発信され、年1回、170カ国近くの報道の自由度を順位付けする「世界報道自由ランキング」を発表している。

