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【すごいぞ日本】ファイルII 重厚長大健闘中(1) (2/2ページ)
このニュースのトピックス:すごいぞ日本
ところが、4年前に風向きが変わる。原油高騰に加え、温室効果ガスの排出を減らす「京都議定書」の批准国の増加で再生可能エネルギーを生み出す装置の需要が世界的に急伸したからだ。風力発電機ビジネスは年率20%以上の増加が見込める高成長事業に様変わりした。
福江一郎副社長は「平成19年度にようやく黒字に転換した。自然エネルギーに対するニーズは今後も枯れることはない。1兆円の売上高もそう遠くはない」と自信を示す。
新型風車には現在、国内外で予想を上回る累計1000台以上の受注が舞い込み、生産が追いつかないという。いま受注しても納入は2年先になるほどだ。
開発リーダーの長崎造船所技術開発課、柴田昌明課長は「三菱の風車は性能もいいが、壊れないとの評価が定着してきた」という。台風や山岳地形が生み出す不規則な風。日本の自然環境は必ずしも風車開発に適しているとはいえない。
だが、技術者とは不思議な生き物である。風車には過酷な環境が逆に、三菱重工技術陣には「風車業界のベンツ」と呼ばれる高い技術を生み出す基盤になったのだ。
(小熊敦郎)
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成熟産業のレッテルを張られた重厚長大産業が成長分野に経営資源を移し始めている。造船、鉄鋼といった本業は旺盛な外需もあって、いまでこそ復調しているとはいえ、中国など新興国が台頭する中で、比較優位の現状にあぐらをかいていることはできない。
ファイルIでは、スポーツ分野を中心に小さな町工場や比較的、規模の小さい企業の高い技術力に焦点をあてて日本の底力を探っていった。それでは大企業はどうなのか。ファイルIIでは重厚長大産業の現状を見ていこう。

