ニュース: 経済・IT RSS feed
ネット各社が地図サービス強化 MSは3D
仕事や旅行に便利なインターネットの地図サービス。同サービスを手掛ける運営会社が相次ぎ、取り組みを強化している。地図を立体的に表示したり、昭和や江戸時代の地図も合わせてみることができるなど、工夫を凝らしている。各社はユーザーの利用動向を分析し、一人ひとりの興味に適した広告配信につなげる狙いもある。
マイクロソフト(MS)日本法人は11日、目的地の住所を入力して周辺の地図を表示する「ライブ・サーチ地図検索」で3次元(3D)表示のサービスを開始。航空写真とCG(コンピューターグラフィックス)を組み合わせることで、あたかも自分が地図上を低空飛行しているような感覚を楽しめる。
3D表示の地図サービスは検索最大手のグーグルが先行しているが、MSは航空写真をユーザーの動きに合わせ自動処理する技術を採用し、どの角度からも本物に近い視覚を得られるのが特徴。対象地域は東京都心部に限られるが、他の大都市や観光地にも広げる計画だ。
最近の“昭和ブーム”に乗ったサービスも登場した。ヤフーは3月から「ヤフー!地図情報」で、昭和30年代の東京の地図を検索できる「昭和レトロ地図」を提供している。地図情報だけでなく、当時話題となったニュースや街の写真なども閲覧できる。「goo」を運営するNTTレゾナントも、昭和20年代に撮影した航空写真を使った地図表示や、江戸時代の地図を閲覧できるサービスを開始した。
各社が地図サービスを強化する背景には、ユーザーがレストランやレジャー施設を探すような利用動向を分析し、好みを把握することで「個人が求める情報にピッタリ合った広告の配信につなげる」(MS)ためだ。地図上に店舗の評価などを書き込める仕組みも多く、書き込みの内容は「ユーザーの興味を知るのに有効な情報」(NTTレゾナント)というわけだ。
地図サービスは視覚的に楽しいだけでなく、ビジネスにも使われているため、高い正確性や実用性が求められる。今後も娯楽性と使いやすさの両面で競争が激しくなりそうだ。

