ニュース: 経済・IT RSS feed
【明解要解】国際放送の強化 情報発信へ巨費、採算は未知数 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:テレビ局
海外の外国人向け国際放送を強化するNHKの子会社「日本国際放送」が1日、誕生した。国内やアジアの情報発信がねらいで、民間の参入を受け入れ、部分的にCMが入るという。しかし、「採算はすぐには難しい」(NHK)といい、事業としてどう成立させていくのか、課題を積み残したままのスタートとなった。(文化部 草下健夫)
「海外への日本の情報発信力を強化する必要がある」
国際放送の強化は、小泉純一郎元首相が在任中の平成18年2月に打ち出した。竹中平蔵総務相(当時)の私的懇談会「通信・放送の在り方に関する懇談会」(竹中懇)などで議論が進められ、今月1日に改正施行された放送法に盛り込まれた。
NHKが従来行っている国際放送は、18カ国語によるラジオと日本語と英語で視聴無料のテレビ、在外邦人向けで有料のテレビの3本。
今回設立された日本国際放送は、このうち無料の「NHKワールドTV」を外国人向けに特化させ、番組の一部委託を受ける。日本の政治経済や伝統文化、ファッションやアニメ、アジアの情勢を発信。世界各地のケーブルテレビや衛星放送に乗せ、米CNNや英BBCに後れをとるNHK国際放送の「国際的なブランド力獲得を目指す」(NHK)。
◇
当初はNHKの100%子会社として資本金5000万円でスタート。秋には1億5000万円を増資するほか、民間出資で計3億円規模にする。出資は民放、商社、金融、証券などの業種に呼びかけていくという。NHKはテレビ国際放送の経費として、今年度予算に前年比28億円増の68億8000万円を計上している。

