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ブランド支える現場主義 アンリ・シャルパンティエ (1/2ページ)
松村はるみ社長に聞く
洋菓子メーカーの競争の場であるデパートの地下や、新しくできた都心の商業施設など、時間があれば現場に足を運んでいます。新しい情報を得るためのアンテナを張り、消費者の好みやトレンドを探っています。そうすることが、ぶれない経営戦略やスピード感のある経営判断を下すための精神的な支えになっています。
《松村はるみさんは昭和51年東京大学卒業後、西武百貨店入社。パリ事務所駐在を経て、渋谷店や有楽町店などの店長を歴任した。平成16年からアンリ・シャルパンティエ社長に起用され、本物のフランス菓子へのこだわりや直営サロンでの菓子の楽しみ方など、アンリの伝統の継承と発展を担う》
私が社長に起用されたのは、関東地区の百貨店の事情に詳しいことや、フランスでの駐在経験があること、ブランド管理のノウハウなどを洋菓子の経営に生かすことを期待されたのだと思います。
当社は創業者・蟻田尚邦(同社のブランド管理会社、クールアース社長)の理念が徹底されています。「お客さま視点の発想」が製造現場から販売店まで共有されています。ブランドの原点はここにあります。
《アンリ・シャルパンティエは昭和44年、創業者の蟻田氏が阪神芦屋駅前に小さい喫茶店をオープンさせたのが始まり。店の名前は19世紀のフランスで活躍した料理人の名前からとった。「幸せを運ぶデザートを多くの人に味わってもらいたい」という理念のもと本物のフランス菓子を追求。現在は、銀座、芦屋の旗艦店をはじめ、全国74店舗(直営店47店舗、委託店27店舗)に拡大している》
首都圏の新しい商業施設や改装した大手百貨店などを中心に洋菓子の競争は激しさを増しています。海外の高級ブランドは知名度が高いだけに脅威ですが、チョコレートなど輸入できるものは別として、生菓子は国内でつくらなければなりません。味の勝負では海外勢に負けないという気概を持っています。

