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USJ、2強へ実力着々 米国流なにわ商魂

2008.4.6 21:49
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 テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の運営会社、ユー・エス・ジェイ(USJ)のグレン・ガンペル社長は6日までに産経新聞のインタビューに応じ、東証マザーズ上場2年目以降の株主価値向上に自信を示した。相次ぐ不祥事と官主導経営の業績低迷から一転、国内テーマパーク首位の東京ディズニーランドを追走する“2強時代”の地位を築いた。躍進の裏には、知恵で観客に感動を与え、利益を株主還元する「米国流なにわ商法」と評されるガンペル社長の手腕が光っている。

 「2時間圏内の来場可能所得者層の数を比べれば、3500万人で東京ディズニーと同じだ」ー。強気のガンペル社長は東京一極集中の影響を真っ向から否定し、USJの集客力アップを疑わない。先月18日にオープンした新アトラクション「ファンタスティック・ワールド」をはじめ、話題性を呼ぶ仕掛けを矢継ぎ早に実施する考えだ。

 野村証券金融経済研究所の桜井雄太シニアアナリストは「ガンペル氏は、いい意味でケチな経営者」と評する。新アトラクションもハコものの投資額をかけていない。世界初の映像を用いた可動式ステージによる屋外型ミュージカルという話題性や、人気ユニットのWaTをCMに起用、投資を上回る効果を狙う。

 昨夏の猛暑で、キャラクターたちが観客に水をかける「ユニバーサル・ウオーター・パレード」を実施。好評につき恒例イベントとして定着させた。

 USJの復活は16年6月、ガンペル氏が大阪市OB以外で初めて社長に就任したのがきっかけだ。業務効率化や権限委譲など米国式経営で組織を立て直し、翌年には米ゴールドマン・サックス証券への優先株発行などで官主導と決別。18年には入場料金の値上げに踏み切り、昨年3月に東証マザーズへ上場した。

 投資額よりアイデアで勝負するのは、昔のなにわ商人の真骨頂。巻きずしを丸かじりする恵方巻きは、不景気でノリが売れなかった昭和52年に大阪海苔問屋協同組合が道頓堀で行ったイベントを契機に全国に広まった。回転ずし発祥の地が大阪であることも有名だ。

 東京ディズニーランドやディズニーシーを運営するオリエンタルランドは、2施設の入場者数で年間2500万人の頭打ちにとなっているのに対し、USJはピーク時の1100万人まで、まだ伸びしろがある。景気後退が懸念される中、ガンペル社長は「USJの経営の先行きに自信を持っている」と意欲的だ。

USJ 大阪市が出資する第三セクターとして出発した。初年1100万人の来場者を呼び込んだものの、火薬の不正使用など不祥事が発覚した2年目以降は客足が低迷。財政難の大阪市が支援を打ち切るなど、テーマパークの「西の横綱」としての地位は一時低迷していた。

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