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【わが道わが友】西日本高速道路会長 石田孝(いしだ・たかし)氏(5)
■心の支えのピンクの法被
大分県中津市の「中津・下毛管内の道づくりを考える女性の会」会長の長野信代さんとは、私が西日本高速道路に来てからのお付き合いだ。といっても、4、5回程度しか会ったことがなく、年齢もお聞きしていないが、私には「東九州の頼りになる女(ひと)」と言える力強い味方だ。
現職に就任して3カ月がたったころ。高速道路建設促進大会で、ピンクの法被(はっぴ)を着た集団に「よろしくお願いします」とあいさつしたところ、振り向いたのが長野さんで、「会長さんですね。私たちも頑張ります。会長さんも頑張ってください」と声をかけられ、握手をしたのが最初。失礼ながらそういう会があることも知らなかったが、そのときの印象は今も鮮烈だ。
今、福岡県の北九州空港から宮崎県まで、116キロにわたる東九州自動車道を平成28年度中につくる計画で、できるだけ早い完工を目指している。長野さんは「道路整備が遅れた現状は、地域間格差以外に考えられない」との持論を各地で展開。地元や大分県の発展のためという信念を持って活動しておられる。「どうしてそんなに熱心なんだろう」と思えるほどだが、実に頼りになる。
福沢諭吉の生まれ育った思想と文化の薫り高い町・中津に高速道路ができるという期待もあり、いろんな企業が押し寄せている。そうした期待に少しでも早く応えなくてはならない。
この職に就いてから、年明けの出勤2日目は必ず宮崎、大分の両県知事に会う。今年も、高速道路の早期建設に向け、何をすればいいかを話し合ってきた。「どげんかせんといかん」と本当に一生懸命活動してくれる東国原英夫知事も、広瀬勝貞知事も、県ができることをきっちりとやってくれる。
長野さんらも行政と同様、しっかり後押ししてくれる。長野さんは、1000人以上が集まるパネルディスカッションで登壇しても、実に堂々としたもの。しかも完全なボランティアで、東京でのイベントにも遠路、手弁当で参加し、女性パワーを遺憾なく発揮してくれている。
同じような組織は全国各地にあり、各組織におそろいの法被がある。私は壇上から長野さんらのピンクの法被を探し、見つけると思わずホッとする。「今日も来てくれているのだな」という感謝と同時に、ある種の心の支えになっている。「あの人たちがここまで燃えてやってくれているのだから」と。
縁は不思議なものと思うのは、長野さんの親戚(しんせき)筋に、かつての仕事で関係があった自動車会社の購買課長や、神戸製鋼所のデュッセルドルフ所長だった方がいること。私が大変お世話になった方たちで、その意味でも、長野さんに親近感を覚える。(兼松康)
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※次回4月1日からは、バンダイナムコホールディングス最高顧問の中村雅哉氏です。

