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環境立国ニッポンの挑戦・第2章(6)「自動車の最終決戦」 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:くるま
タコ足のように縦横無尽に伸びるフリーウェイ。その沿線には、自動車各社の販売店が競うように軒を連ねる。ロサンゼルスを訪れると、米国が世界一の自動車大国だと実感できる。ホンダはその郊外に研究開発拠点「ホンダR&Dアメリカンズ(HRA)」を設け、クルマの環境負荷をゼロに近づけるという野心的な取り組みを続けている。
次世代のエコカーとして、もっとも期待されているのが燃料電池車だ。燃料の水素と、空気中の酸素を反応させて起こした電気で走る燃料電池車が排出するのは水だけ。課題だった走行距離も、ガソリン車と遜色(そんしよく)ない水準にまで延びた。
だが、3年前にホンダが世界初の個人向けリース販売を始めて以来、普及はなかなか進んでいない。ガソリンスタンドのように、クルマに水素を補給するインフラが未整備だからだ。
家庭でも水素を補給
燃料電池車の普及を待つか。それとも水素インフラの整備を待つか。そんなジレンマを解決する“秘密兵器”がHRAの敷地の一角に置かれている。家庭用の水素供給システムだ。
都市ガスの原料となる天然ガスから水素を取り出し、燃料電池車の燃料用に圧縮。一方で、内蔵の燃料電池によって家庭にも電気を供給する。発電の際の排熱も給湯などに使うことができる画期的なシステムだ。
ホンダの試算では電力会社の電気とガソリン車を使う現在の生活に比べて、CO2排出量で約3割削減、光熱費は約半分になる。水素インフラ導入に積極的なカリフォルニア州では数年後、このシステムを採り入れる家庭が登場する可能性は十分にある。

