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ヤナセ・梁瀬次郎氏を悼む 3時代駆けた輸入車の父
このニュースのトピックス:くるま
「その人の幸せ、不幸せを決めるのは『でも』か『では』だ。40歳になって『今からでもできる』と思うか、『今からでは無理』とあきらめるかは、その人の10年後に大きな影響を及ぼす」
自らが残した言葉通り、大正、昭和、平成の3時代を全力で駆け抜け、日本のモータリゼーションの普及に大きな影響を与えた。「日本の輸入車の父」と言っても過言ではない。
平成14年の暮れに同族経営に幕を下ろした同社だが、その後も「ヤナセは家業」と言い切るほど会社への思いは強かった。経営の第一線から退いた後も、90歳を超える高齢をものともせず会社に出向き、販売店では顧客の応対を続けた。
「“あそび””こそ仕事の活力である」。経営者でありながら無類の趣味人でもあった。海外での釣りや雪山スキー、ゴルフ、銀座めぐり、そしてもちろんドライブ。著書でも遊びの必要性を説いた。
ベストドレッサー賞(昭和48年)に選ばれるほど「おしゃれ」にもこだわった。外出先では食事中でも絶対に上着を脱がず、今年、会社に姿を見せた際もスーツを着こなしていたという。欧米の輸入車販売を生業としながらも、講演などで「日本人の誇りを取り戻せ」と説き続けた梁瀬さんにとって、スーツは武士がまとう鎧(よろい)のようなものだったのかもしれない。合掌。