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新酒づくり 地元米の導入広がる 埼玉では19の蔵元が活用 (1/2ページ)
地産地消ブームで各地の伝統食材が見直されるなか、日本酒の原料に、地元で開発した酒造好適米(酒米(さかまい))を使う動きが広がっている。
農産物のブランド化を目指す埼玉県では5日、酒米「さけ武蔵」が新酒の利き酒会を熊谷市内で開いた。熊谷市酒米栽培研究会、県酒造組合、大里農林振興センターが主催し、生産者や蔵元、流通業者ら約100人が参加した。
酒の原料となる酒米は、兵庫県などを産地とする「山田錦」、新潟を中心に栽培される「五百万石」などが有名だ。36の酒蔵を擁する埼玉県では、全国新酒鑑評会で金賞を受賞をする銘柄も多いが、いずれも他県産の酒米が使われている。
「県産の酒米で造った酒でなければ、真の地酒とはいえない」という県民の思いを受け、埼玉県農林総合センター水田農業研究所(熊谷市)が1991年に酒米の開発に着手。五百万石系の「若水」と島根で古くから栽培されている「改良八反流(はったんながれ)」の交配により、2003年に酒米「さけ武蔵」が誕生した。
さけ武蔵を使った“純”県産酒の製造は、初年度の03年は1社のみだったが、年々協力する蔵元が増加。5年目となる今年は19社で酒造りが行われた。
一般の食用米に比べて丈が長く、大粒に生育するさけ武蔵は、稲が倒れやすいことから生産者の腕が求められる。精米後の吸水率は高いものの、軟らかく割れやすい特徴は蔵元泣かせでもあるが、「その苦労が報われるだけのおいしい酒ができる」という。
生産者と蔵元が丹精して造った県産酒は、今後、地産地消を目指して県内の百貨店の催事などでPRされる。
また、北海道酒造組合は、道産酒米を使用したサミット記念統一ブランド酒「彩花(さいか)洞爺」を今年6月1日に販売する。製造予定の11社25アイテムは「吟風(ぎんぷう)」「彗星(すいせい)」を100%使用した純米吟醸酒、特別純米酒が中心。720ミリリットル入りを2万本を用意する。

