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「液晶」でライバル共闘 思惑次第で支障も ソニー・シャープ (3/3ページ)
このニュースのトピックス:家電
■ソニー
ソニーがシャープと液晶テレビ用パネルを共同生産するのは、世界的な薄型テレビの需要拡大を取り込むためには、パネルの調達体制を強化することが不可欠だとの判断からだ。従来の韓国サムスン電子との合弁会社に、シャープを加えた両輪の調達先を持つことで、ソニーは液晶テレビ世界首位も射程に入ってくる。
ソニーがサムスンとパネル合弁会社「S−LCD」を設立したのは平成16年。その後も同社を軸に調達し、生産増強の設備投資に加わってきた。
液晶テレビ世界2位のソニーが、シャープを含めた2社に出資する異例の体制をとるのは、年間1000万台とした今年度の出荷目標の達成にめどがつき、来年度以降も大きく販売を増やす積極路線をとるためだ。
かつてブラウン管テレビ「トリニトロン」で年間1100万台超を販売し、世界首位を奪ったソニーが、来年度に「トリニトロン超えを目指すのは確実だ」(同社幹部)。それに見合う量のパネル調達には、最先端の新工場を作るシャープと手を結ぶのが近道だ。
ソニーの20年3月期の薄型テレビ事業は、価格下落にコスト改善が追いつかず、営業赤字の見込み。2社を「てんびんにかける」立場となることで調達での価格交渉力が増し、低コストで購入しやすくなる利点もある。
ただソニーは本来、液晶テレビを、「ソニー復活の象徴」(中鉢良治社長)とする有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビが本格展開するまでの中継ぎと位置づけていた。今回の液晶パネルへの投資は、画面の大型化技術でつまずく有機ELの“離陸”には、まだ時間を要することも示している。

