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【社会人基礎力】日本人は「日本人離れ」に何故喜ぶ? (1/2ページ)

2008.2.25 15:54
このニュースのトピックス不祥事

 米国暮らしの長い友人が言いました。

 「米国人に“米国人離れしているね”と言ったら、“どういう意味だ!”とエライけんまくで怒り出すに違いない。でも日本人に“日本人離れしてますね”というと逆に褒められたと思って喜んでいるだろう、ヘンだと思わないか?」

 その通りで日本人は、ヨーロッパ人や米国人のようであるといわれると喜んでいる節があります。何故なのでしょう?

 明治維新後の欧化、敗戦後の米国化によって、日本人であることが劣等意識として植え付けられてしまったのでしょうか。日本人の意識は文明開化による「優勝劣敗」という一元的な価値観の世界で下位に序列化されてしまったのでしょうか。欧米人がこの国をどう思っているか、とても気になるのが日本人なのです。

 この極東の島国へは、まず大陸から「仏教」という渡来宗教が席巻し、やがて「儒教」という政治思想が支配層をリードする。そして次が欧米の技術や思想による「合理主義的実利主義的近代化」なのです。

 つまりもう1500年もの間、海外の“上澄みの思想”に支配されてきたのではないでしょうか。

 歴史的に外来ものは圧倒的に優れているとして、その紹介者になった留学生たちは“日本人離れ”を強く望んだのです。ヨーロッパ留学を終え、船で帰国の途にあった評論家の加藤周一氏が、インド洋を過ぎ、太平洋側に出た船室に突然演歌が流れ出し、耐え切れなくてスピーカーの線を引きちぎったという話を書いていますが、それほど日本的なるものは嫌悪の対象だったのです。

 文明開化から140年、戦後も63年。日本人の姿かたちは相当変化していますが、主体性はまだ変わっていないようです。

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