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鉄鋼、大口需要家向け25%値上げ要請へ 自動車は反発
このニュースのトピックス:くるま
新日本製鉄やJFEスチールなど鉄鋼大手は22日、大口取引先と直接契約する鋼板価格について、25%以上の大幅値上げを要請する方針を固めた。輸出向けなど堅調な需要を背景に、原料の鉄鉱石価格が65%上昇するなど原料費高騰を受けた措置。実現すれば、製品価格帯はバブル期並みの最高値となる。ただ、自動車メーカーなどは繰り返される値上げに反発姿勢を強めており、価格交渉は難航が予想される。
値上げの対象となるのは、車体や家電などに幅広く使われる薄板製品。流通・卸を通じて販売する外販価格では、JFEと新日鉄が21日までに4月出荷分から1トンあたり2万円の値上げを通知。一律改定は平成17年度の1万円上げ以来で、過去最大の上げ幅となる。来年度納入分をめぐり、大口取引先との個別交渉でも、同等以上の引き上げを目指すことにした。
新日鉄の鋼材平均販売価格実績は、昭和57年の1トン当たり9万9300円をピークに、平成14年には4万9700円まで下落。近年は原料高騰分の価格転嫁を重ね、19年度第3四半期は8万200円まで戻してきた。
ただ、日本鉄鋼連盟の馬田一会長(JFEスチール社長)は、「日本の鋼材価格は世界でも低い」と指摘。自動車など長期契約の大口取引先向け製品は、研究開発投資の追加的なコストも伴うが、「店売り(外販)価格よりむしろ安く、いびつな状態」と価格体系の“是正”に意欲を示す。
鉄鉱石に続き、コークス原料の石炭価格も資源大手と厳しい交渉中で、鉄鋼側は「決着額次第ではさらなる値上げを求めざるを得ない」(鉄鋼大手幹部)としている。