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東芝「HD DVD」撤退 「損切り」市場評価、ブランドに傷も (2/2ページ)

2008.2.20 08:07
このニュースのトピックスDVD

 ただ、製品発売からわずか2年と決断は早かった。東芝としては、HD DVDに固執して赤字を出し続けるより、主力事業と位置付ける半導体や原子力事業に経営資源を集中した方がメリットが大きいと判断し、影響が大きくならないうちに見切りをつけた格好だ。

 株式市場も敏感に反応した。週末の撤退報道後、初の取引となった週明け18日の東京株式市場では一時前週末比53円高の837円まで急騰。19日は利食い売りに押されたが、前日終値比5円安の824円と堅調に推移した。

 大和総研の佐藤雅晴アナリストは「今期中にまとまった損失処理をすることが前提だが、不透明要因が払拭(ふっしょく)されれば(プラスに)評価できる」と指摘する。

ブランドにも傷

 ただ、痛手も小さくない。損失については、「今後、精査する」(同)としているが、生産停止などによる直接的な損失だけで少なくとも数百億円に上るもようだ。すでに機器を購入し不利益を被る消費者から批判を浴び、ブランドや信頼が傷つく事態は避けられない。さらに購入者だけでなく、規格を採用したメーカーから訴えられるリスクも指摘されている。

 独自規格にこだわり、“消費者不在”の争いを繰り広げてきたツケが予想以上に重くのしかかってくる可能性もある。(小熊敦郎)

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