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東芝「HD DVD」撤退 「損切り」市場評価、ブランドに傷も (1/2ページ)
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東芝が新世代DVDの「HD DVD」規格からの撤退を19日、発表した。2002年から6年近くに及んだ規格争いに敗北を喫した東芝は今後、数百億円に上るとみられる損失や購入者への対応など重い課題を背負うことになる。ただ、株式市場では、勝算のない赤字事業からの早期撤退を評価する声も多く、経営に与える影響は、プラスとマイナスが相半ばしている。
数百億の損失
「環境の変化をいち早くとらえ、先手を打って対応していくことが不可欠だ」
19日記者会見した西田厚聡社長の表情には、「苦渋の決断」という言葉とは裏腹に敗北感や悲壮感はなかった。撤退と同時に、主力半導体であるフラッシュメモリーの巨額投資を発表し、電機業界で先行してきた「選択と集中」を逆に際立たせた。
東芝が規格争いに敗れたのは、陣営づくりに失敗したことが大きい。HD DVDの基本特許を持つ強みを生かし、ハードの販売で利益を得るビジネスモデルを描いたが、他のメーカーの賛同は得られなかった。BD陣営が規格採用を多くのメーカーに呼びかけて幅広い支持を得たのとは対照的だ。
ソフトの陣営づくりでも、主戦場の北米でBD支持の流れを止められなかった。いったんは協力関係を築いた米映画大手のワーナー・ブラザースの離反が致命傷となり、「寝耳に水。これでは勝ち目がないと判断した」(西田社長)。