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【春闘対論】自動車総連・加藤裕治会長 「要求額大きくない」
このニュースのトピックス:くるま
−−完成車メーカーの要求が出そろった
「自動車総連は(最低水準として)1000円以上の賃上げを要求することを掲げたが、6組合の要求がこれを上回り、平均要求額も約300円増の1700円程度になりそうで喜ばしい。ただ、率直に言えば、もう少し積極的な要求水準でもよかった」
−−経営側は足元の経済情勢の不透明感から賃上げに慎重な姿勢だ
「自動車産業は生産・販売で一定のボリュームを保って競争力を高めてきたが、国内市場の低迷もあって黄信号がともっている。その主因の一つに賃金低下がある。今こそ、リーディング産業の意気込みを示していくことが労使に求められている。決して要求額も大きいとは思わない」
−−国際競争力維持の観点からも経営側は賃上げに反論しているが
「日本メーカーは品質や信頼性、技術で高い競争力を持つ。環境・安全技術などでクリアすべき課題も見えている。経営側はコスト増を懸念するが、米国やドイツなど先進国の賃上げ水準は日本より高く差が開いている。いいクルマを作るために積極的に人への投資を進めることが大事だ」
−−内需拡大には賃上げが必要との考え方に変わりはないか
「このところ企業の収益が賃金として十分に分配されていない。今後も賃金水準は上がるという将来見通しがなければ、消費を抑制する動きは強まるだろう。また、経営側は好業績には一時金で報いる姿勢だが、一時金は企業の業績向上分を配分しているに過ぎない。組合員個人の頑張りには賃上げで報いるべきだ」(田端素央)