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「おしゃれに撃退」高機能繊維で火花 花粉症グッズ商戦
花粉が付きにくく落ちやすいうえ、アレルギー物質を抑えるといった高機能素材の開発競争が本格化してきた。スギ花粉飛散の最盛期に向け、繊維メーカーがアパレル業界と共同で製品を投入するなど、今年は「おしゃれで花粉撃退」をアピールしたい構えだ。
ネット限定
花粉症対応の繊維によるコートなどを販売済みの繊維各社だが、機能性重視の「花粉対策商品」として扱われ、ファッション性は二の次だった。だが、染色加工や天然繊維との混合が可能になるなど技術革新が進んだ結果、「外見にこだわる」商品開発にメドをつけたという。
東レは、花粉を付着させにくい繊維「アンチポラン」を使ったジャケットなど10種類の販売をカジュアル衣料を展開するユニクロのホームページで始めた。今のところインターネット上の限定販売で、若者やファミリー層への取り込みを図る。
静電気発生を抑えることで花粉付着を防ぐ新たなアンチポランも開発しており、東レには三陽商会をはじめ大手アパレルメーカーからの引き合いが急増している。
同様に花粉の付きにくい繊維「ポランバリア」を展開する帝人ファイバーは昨年、静電気除去機能をより向上させた「ポランバリアAS」を開発した。極細糸を使うため肌触りが柔らかく、スポーツウエアなどでの活用が期待されている。
今月、花粉が付きにくいように加工されたトラベルジャケットを発売したのがミズノ。水洗いを20回繰り返しても性能を持続できるのが特徴だ。
ハイテク機能
高機能素材の用途は、室内インテリアにも拡大している。花粉を吸着させる高機能繊維「アルゲンブロック」を開発した東洋紡は室内カーテンに使用し、花粉飛散を防ぐという。
東レの繊維「アレルクラッシュ」は花粉が付着した場合、アレルギー物質の活動を24時間で8割抑える“ハイテク機能”が売りだ。カーテンのほか布団にも使えるため初年度販売で5億円、3年後に15億円を目指す。
中国をはじめアジア各国の生産増で出荷量減少に悩む繊維業界だが、花粉対策用繊維は「前期比5%増」(東レ)と好調を維持している。医薬品のほかマスク、飲料、食品などを含め数千億円ともいわれる花粉症関連市場。ファッションもその新分野に加わりそうだ。

