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害虫駆除にカメムシ 高知のピーマン農家が新農法 収穫量、他県の「2倍」に
高知県の温室ピーマン農家が、害虫の駆除にカメムシを利用する新農法を開発し、全国の農協から注目を集めている。単位面積あたりの収穫量が他県の2倍近くに増え、関係者は「農薬が少なく安全安心な野菜を食べてもらいたい」と話している。
きっかけは、数年前に起きたピーマンの葉を腐らせる害虫、コナジラミの大発生。農薬に耐性ができて退治しにくいのも悩みの種だった。県内のある農家が被害を受けていない作物を調べてみると、ありふれた日本固有種のカスミカメムシの仲間がコナジラミを食べているのを偶然見つけた。
それまでカメムシがコナジラミ駆除に使えるのは知られていなかった。農家は手分けしてカメムシを採集。餌となるコナジラミが減りすぎるとカメムシもいなくなってしまうため、温室内でうまく食物連鎖のバランスを維持するための試行錯誤が続いた。
行き着いたのは、ピーマンと一緒にコナジラミが好むナスを栽培し、カメムシの適度な餌を確保する手法。こうした工夫が評価され、「JAとさし」のピーマン部会は今年、全国農業協同組合中央会が主催するコンテストで表彰された。
「いわば温室内にカメムシと害虫、植物の小さな生態系をつくってやる作業。数百匹捕まえてもうまくいかないことがあり、何度も挫折しそうになった」と同部会の久保和豊さん(33)。「でも消費者に喜ばれるのを励みに頑張りたい」と語る。


