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業績好調も円高など不安材料も 三洋電機 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:企業吸収・合併・提携
三洋電機が5日発表した平成19年4〜12月期連結決算では、本業のもうけを示す営業利益が9カ月間で従来の通期予想に到達したうえ、最終利益は通期予想を大きく上回るなどその好調ぶりがきわだった。業績回復の手応えが感じられる内容だが、円高や原材料高など不安材料も抱えていて依然、予断を許さない状況にかわりはない。(藤原章裕)
「利益は、9カ月間で年間の業績見通しを達成できた」
この日、大阪市内で決算発表に臨んだ前田孝一副社長は、こう胸を張ったものの、語り口は淡々としていた。
主力の充電池の販売額は約2700億円と前年より23%も拡大。全売上高の16%を稼ぎ出した。期初に1ポンド当たり31ドルだった主要材料のコバルトは12月末に44ドルに跳ね上がったが、生産拠点の統廃合などの合理化で「原材料価格の高騰を吸収できた」(広報)という。
また、太陽電池の販売額も18%増の約530億円。業界最高の19%台の光電変換効率(太陽光を電気に変える効率)を実現した「HIT太陽電池」が他社製品との差別化に成功し、値下げ競争にも巻き込まれず海外を中心に販売を伸ばした。
AV(音響・映像)機器など完成品事業で気を吐いたのはデジタルカメラ。前期はOEM(相手先ブランドによる生産)供給先の生産縮小で業績が悪化したが、今期は主要顧客のオリンパス向け製品が大ヒットし、4〜12月期の出荷台数は1220万台となった。これまで年間の販売台数で過去最高だった18年3月期の1150万台を9カ月間で更新した。
一方、白物家電の主力である冷蔵庫は前年比18%、京セラに売却する携帯電話は同40%の減収を強いられた。携帯電話は通期で1000万台の販売目標を掲げていたが、前田副社長は「届かない」と打ち明けた。