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【松下電器・90年目の決断】(上)「タブーを打ち破れ」 (3/3ページ)

2008.2.1 00:25
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松下電器歴史館の玄関に立つ松下幸之助氏の銅像。背後の「パナソニック」が10月から社名となる=大阪府門真市松下電器歴史館の玄関に立つ松下幸之助氏の銅像。背後の「パナソニック」が10月から社名となる=大阪府門真市

 中村は事業部制にメスを入れ、兄弟会社だった松下電工の子会社化に着手。「V字回復」と呼ばれる復活劇を演出する。一方、創業家と関係の深い不動産会社、松下興産(現MID都市開発)の破綻処理にも手をつけた。

 当時を知る関係者は、「松下興産の経営問題の責任は創業家にあった。このため、創業家は経営陣に口出しできなくなった」と語る。

 「松下を変えてくれ」という中村の言葉とともに社長を引き継いだ大坪のもと、「社名変更とブランド統一」のタブーは実に20年の歳月を経て破られた。

 幸之助の側近だったPHP総合研究所社長の江口克彦は、25年ほど前の幸之助のつぶやきを今も思い出す。

 「ソ連はいずれ、崩壊するだろう。東西の冷戦構造が終われば、世界はひとつのマーケットになる。そのとき、うちの社名も時代にあったものを考えんといかん」

 「日に新た」をはじめ状況に応じた変革の必要性を常に説いた幸之助こそ、「脱・松下」の一番の理解者だったのかもしれない。  =敬称略

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松下電器歴史館の玄関に立つ松下幸之助氏の銅像。背後の「パナソニック」が10月から社名となる=大阪府門真市
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