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「日の丸」家電の北米戦略 格安テレビ、サムスンの壁に挑む (1/3ページ)
このニュースのトピックス:家電
日本の薄型テレビメーカーが米国市場の攻略を急いでいる。世界最大の米市場は今後も高い成長が見込まれ、日本メーカーにとって重みが増しているためだ。しかし、「日の丸ブランド」が圧倒的に強い日本と比べると、米国市場では韓国サムスン電子が先行しているほか、新興勢もシェア確保に乗り出している。新たな機能やブランド向上策など硬軟織り交ぜた日本メーカーの米国戦略を追った。(塩原永久)
◇異変
「まさかシェア1位に上り詰めるとは」。日本の大手電機メーカーがこう言って驚く「ビジオ・ショック」が昨年、米国の薄型テレビ市場を直撃した。
「ビジオ」は2002年に薄型テレビに参入した米国の新興企業。大手ブランド品より4割以上も安い価格を設定し、ディスプレイサーチの調査によると、北米の液晶テレビ出荷台数シェアで昨年4〜6月には首位を奪うなど、世界の大手メーカーと互角の戦いを繰り広げた。
ビジオは自前の生産設備を持たず、部品の調達や組み立ては外部企業任せ。その分、浮いた固定費を価格競争力の強化に充てる戦略をとる。
「しょせん一時的な現象だ」。ビジオ躍進について日本の大手メーカーには、こんな見方もあったが、ビジオの低価格に引っ張られて価格低下が止まらない。「42型で799ドル(約8万6000円)」−。昨年11月、シャープ製の液晶テレビが一部量販店に激安価格で並んだ。一昨年は松下電器産業製が「激安」の狙い打ちにされ、技術力を誇る日本メーカー製品でも、価格下落の消耗戦から逃れられない実態が浮き彫りとなった。


