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ゆっくりと故人をしのぶ 「スローな葬儀を」 ディグニティ

2008.1.20 21:18

 葬祭に関する相談や実施、調査、コンサルティングなどのサービスを提供する葬儀関連のベンチャー企業。社名の「ディグニティ」は日本語では「尊厳」を意味する。「スローな葬儀」をキーワードに、「いのちの尊厳」を大切にした新しい葬儀スタイルを提案する目的で昨年4月に設立された。

 伊藤茂雄社長は「葬儀社主導のあわただしい葬儀を、ご家族の立場で見直し、儀礼文化を尊重しつつ、ゆっくりと故人をしのぶスローな葬儀が広まれば、命の大切さを社会に発信できるはず」と強調する。

 具体的には、コスト高だった祭壇などの費用を抑え、その分、葬儀に時間をかけるノウハウを確立した。「東京の一般的な葬儀が通夜1時間、告別式・葬儀式1時間であるのに対し、スロー葬儀は通夜、告別式、葬儀式を1時間ずつ計3時間かけ、ゆっくりと故人に別れを告げる」。

 病院や寺院と提携し、葬儀社主導で行われた葬儀は、顧客の視点が不在だという。業界改革のため、顧客が自分でプランニングする潮流をつくろうと、無料で相談を受け付けるラウンジ「ディグニティ青山」(東京都港区)を設立した。「事前プランニングはなじみがないが、業界の意識改革につながる」。

 さらに、今月からは同社の理念に賛同する写真家やデザイナー、アーティスト、クリエーターとのコラボレーションを企画。スローな葬儀の変革の波を、業界の全体に広げる狙いだ。

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