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「明日に挑む」ミニット・アジア・パシフィックの石黒泰時社長

2008.1.20 21:14

 経営コンサルタントだった私が、「ミスターミニット」を展開する当社に移籍して、ちょうど1年が過ぎました。昨年11月から社長を拝命し、業績拡大へ向けてチャレンジを始めました。常識にとらわれずに良いところは踏襲し、変えるべきところは変革する。ブランドと企業価値の向上を愚直に追求したいと考えています。

 《ミスターミニットは1957年、ベルギー・ブリュッセルで創業。72年日本に上陸し、日本橋三越と日本橋高島屋に出店した。2006(平成18)年、日本だけでなく、シンガポール、カナダ、オーストラリアなどを統括する「ミニット・アジア・パシフィック」を設立、欧州本部から独立した》

 日本進出後、20年間は順調な拡大成長を続けましたが、バブル崩壊とともに急速な事業縮小を余儀なくされました。成長期に地方や郊外型スーパーにまで店舗を拡大し、不採算店舗を増やしたのが原因です。

 ピーク時は直営が614店舗ありましたが、都心の駅構内や百貨店を中心にした店舗の整理を行い、昨年3月末現在で432店舗(うち184店舗はフランチャイズ)にまで縮小し、1店舗当たりの売り上げは1.5倍に伸びました。

 《その一方で、積極的な新サービスも打ち出している。昨年4月、新宿高島屋に新コンセプトの店舗「シュー&バッグ・リペアサロン」を出店した。ファッションなどを相談できるスタッフと高い技術を持つ修理職人を配置するなど、主に男性客向けに高級志向を追求した。また、石黒氏が社長に就任した11月には、新装オープンした大丸東京店に女性をターゲットにした高級店「ミニット・コンシェルジュ」を開店した》

 ミスターミニットの平均客単価は2000円から3000円程度ですが、これらの高級店はその3倍。接客時間も15分から30分程度と長く、愛用している靴やかばんにこだわりのあるお客さまの期待に応えようという狙いです。高級志向のサービスへの需要は今後も拡大するとみています。5年以内に首都圏や政令市を中心に10から20店舗増やしたいと考えています。

 また、忙しくて来店できないお客さまにはインターネット店や、マンションなどへの「ピックアップ&デリバリーサービス」も用意しました。ヒールのゴムの張り替えから、靴のクリーニングや補色、高級部材の提供など、靴のことなら何でも悩みを解決できる総合サービスを整えていくことで、ブランド価値を高めていきます。

 《海外事業では、経済が拡大しているオーストラリアでの出店が急増しているという。シドニーなど東海岸を中心に、大型ショッピングモールなどに183店舗を構えているが、年間10店舗以上の拡大を見込む。平成24年3月期に連結売上高200億円の達成を目標に掲げる》

 まだまだ新しいことを展開したい。経営コンサルタントは戦略の策定が仕事だったが、経営者は実行し、結果を出さなければならない。スピード感を持って、お客さまの喜ぶサービスを提供し、従業員にも当社で働くことがカッコイイと思える会社にしたいですね。(小島清利)

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