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トヨタが「新興国向け戦略車」 パキスタンで生産
トヨタ自動車は17日、パキスタンで新興国向け戦略車「IMV」の生産を始めたことを明らかにした。新興国での乗用車需要が高まるなか、パキスタンではIMVを世界戦略車「カローラ」と並ぶ主力車種と位置付け、新市場の開拓を図る。
IMVの生産に乗り出したのは、現地の合弁生産会社「インダスモーターカンパニー」(IMC)。パキスタン国内の政情不安もあって具体的な生産計画は明らかにしていないが、ピックアップトラック(荷台つき乗用車)タイプのIMV=写真=を月間数百台規模で生産を始め、年間5000〜1万台程度の生産を行う見通しだ。
IMCは1993年からカローラの生産を開始。2006年の生産台数は約3万5000台で、同国の市場シェア(販売ベース)は約2割と、スズキに次ぐ2位を占める。
昨年来、トヨタ車の需要は新興国で急拡大しているが、パキスタンではBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)や中東諸国のような爆発的な伸びはない。ただ、パキスタンの市場は安定的に成長しており、カローラに続いて新興国向け戦略車であるIMVの生産・販売を行うことで、「TOYOTA」ブランドの浸透を図る。
IMVとは、日本国外でも日本並みの水準で車両や部品の生産・供給拠点として独り立ちできる世界最適生産・最適調達を行うトヨタ独自の戦略プロジェクト。具体的には、タイでディーゼルエンジン、インドネシアでガソリンエンジン、フィリピンとインドで変速機などの主要部品を各地で生産し、今回のパキスタンのように最適地の車両工場で組み立てる。
同プロジェクトは04年から始まり、新興国で人気のあるピックアップトラックやSUV(多目的スポーツ車)などの車種を、06年には約60万3000台(前年同期比30%増)を販売。07年は1〜11月実績で約63万1000台(同17%増)と2ケタの伸びで売れている。
トヨタはIMVの生産拠点を当初10カ国前後で予定。すでにパキスタンを含め11カ国・地域に達したため、「パキスタンでIMVの生産体制はほぼ構築された」(トヨタ関係者)としている。

