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【正論】事業成功のカギは「姿勢」に 同志社大学教授・三木光範 (1/3ページ)
「能力」や「動機」と同等の重要性
≪不安定では飛行も困難≫
新しい年が始まった。今年こそは夢を実現しよう、目標を達成しようと決意を新たにしている人も多いだろう。では、ビジネス、プロジェクト、あるいは恋愛・結婚など、物事を進めるには何が必要だろうか。
ウォルト・ディズニーは言った。「夢を持つことができたら、それはきっとかなう」。トーマス・エジソンは言った。「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」。夢も努力も、物事の推進には欠かせない。さらに、計画や信念、あるいは行動や運を引き寄せる力なども大切だと多くの人生の先達は説いてきた。私ごときがこれに付け加えるものはない。
だが、異なる視点で考えることはできる。物事を進める上で不可欠なこと、それは「能力・動機・姿勢」である。「能力」とは推進する力であり、人・資金・材料・知識・場所など、物事の推進に必要な資源や力を指す。「動機」とは、売り上げを2倍にする、人を幸せにするやあの人と結婚したいなど、物事の推進で目指す目標であり、さらに深く考えれば、その人の内的原因、すなわち、お金持ちになりたいとか、他人から尊敬されたいとか、人と楽しく交わりたいなど、その物事を推進したくなった感情を指す。では、「姿勢」とは何か。
航空機で考えてみよう。「能力」はジェットエンジンの推力や燃料であり、「動機」は乗客が目的地に到達することであり、航空会社としては航空ビジネスの推進であり、乗客にとっては出張や人に会うことなどである。そして、「姿勢」は航空機の形や向き・傾きなど外見的特徴を指す。航空機では、形が悪いと空気抵抗が大きく、燃料の無駄遣いとなる。向きや傾きが正しくないと目的地に到達できないばかりか、不安定になって墜落してしまう。姿勢のコントロールは航空機の操縦において最も大切なことである。

