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超低価格車戦争が幕開けへ (1/2ページ)
このニュースのトピックス:中国経済
タタ自動車が「ナノ」を発表したことで、世界の自動車メーカーによる“超低価格車戦争”の火ぶたが切られた。特にインド市場をめぐっては、タタのほかにも日産自動車・仏ルノー連合がすでに「3000ドル(33万円)カー」の開発を表明するなど各社が参戦の意向を示している。ただ、メーカーには従来をはるかに上回る低コスト化だけでなく、安全性能などをいかに担保するかといった課題も立ちはだかる。
28万円の衝撃
「お客さんを満足させるクルマを30万円で作れるかというとウチはギブアップ。それを作れるのはサプライズ」
スズキのインド子会社「マルチ・スズキ」の中西真三社長は舌を巻いた。超低価格車戦争の“震源地”となったインドで同社は日本の軽自動車をベースとした小型車を武器に市場を席巻。乗用車市場で50%を超えるシェア(市場占有率)を誇ってきた。しかし、ナノはスズキが販売する現時点での最安車「マルチ800」の半値だ。
タタがナノを投入するのはこれまでクルマに手が届かなかった層を取り込み、独走するスズキを止める狙いだ。タタは5年前に10万ルピー車の投入を宣言。その後に素材価格が高騰したが、「約束は約束」(ラタン・タタ会長)としており、「赤字覚悟」(関係者)でシェアを奪いにかかる。
巨大市場誕生?
他社も手をこまねいているわけではない。急先鋒(せんぽう)は日産・ルノー連合。インドの二輪車大手、バジャジオートと組み、2010年に3000ドルカーをインドやブラジルをはじめとするBRICs諸国に投入する計画だ。ルノーは04年発売の「ロガン」ですでに低価格車を投入。また、トヨタ自動車や米フォード、独フォルクスワーゲンなども現行を上回る低価格車の開発を進めている。
