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飼料穀物高で、バイオ燃料の残りかす輸入急増
牛や豚、鶏など家畜の餌である配合飼料の原料となる穀物価格が急騰していることを受けて、穀物を使ってバイオエタノールを製造した残り粕(DDGS)の輸入が米国から急増している。配合飼料はトウモロコシや搾油後の大豆粕などが主原料だが、いずれもバイオエタノールの増産に伴う需要増から国際相場が高騰。そこで、排出量が増えて価格が下落しているバイオ燃料の残り粕を輸入し、配合飼料の原料とする動きが広がったというわけだ。
DDGSは通関分類上、ビール粕などと同じ「アルコール蒸留または醸造の時に発生する穀物粕」に分類される。米国で生産された日本酒の絞りかす(酒かす)や、もともと飼料用に少量輸入されていたビール粕なども含まれる。
米国からの輸入実績は平成17年は年間5335トンだったが、18年には前年の約8倍の4万3589トンと急増。昨年は11月までで前年1年間の約2・3倍にあたる9万8498トンまで拡大し、年間で10万トンを突破する勢いだ。こうした輸入の増加は米国でバイオ燃料製造が急増したことに対応しており、増加分のほとんどをDDGSが占めているとされる。
平成16年ごろ、DDGSの米国での調達価格は1トン=200ドル強。当時はバイオ燃料の製造量が少なかったため残り粕の排出量も少なく、トウモロコシ価格(120ドル)より高かった。しかし、バイオ燃料製造量が増えるにつれて残り粕の排出量も増え、最近のDDGS価格は180ドル近くまで下がってトウモロコシと競争できる水準になり、輸入が急増したという。
バイオ燃料は穀物の主要成分のうちのデンプンを糖化してアルコールを製造するため、タンパク質が残ったままのDDGSは「配合飼料原料として十分使用できる」(大手配合飼料メーカー)。
ただ、年間約2400万トンに達する国内の配合飼料の需要すべてをDDGSで賄うほどの数量確保は不可能。家畜の中でも養鶏に適した飼料原料とされることから、当分は家畜の種類に合わせて既存原料と使い分け、飼料用原料の価格高騰に対処していくことになりそうだ。