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分速1000メートル超 超高速エレベーター開発へ

2008.1.7 16:50
このニュースのトピックス新興国経済

 分速1000メートル以上のスピードで移動する超高速エレベーターの開発競争が、今年から本格化する。狙いは国内だけでなく、オイルマネーで潤う中東や経済成長に沸く中国で、建設ラッシュが続く高層のビルでの受注獲得。三菱電機や日立製作所は、相次いで開発・試験用の施設を建設し、最先端の製品づくりに力を入れる構えだ。

 三菱電機は昨年9月、高さ173メートルのエレベーター試験塔を愛知県稲沢市に完成。日立製作所も茨城県ひたちなか市に203メートルの研究塔を建設する計画で、今年2月に着工する。それぞれエレベーター研究施設としては世界2位と1位の高さで、最先端製品の性能や品質を確認する場となる。

 日本エレベータ協会によると、現時点で国内最速は「横浜ランドマークタワー」(横浜市)に設置のエレベーターで分速750メートル。世界最速は、台湾・台北市の超高層ビルで利用されている分速1010メートル。日立は研究塔が完成すれば「分速1300メートルの実証実験が可能」といい、世界一の座を虎視眈々(たんたん)とうかがう。

 中東や中国で建設が進む高層のオフィスビルやホテルでは、高速だけでなく大容量のエレベーターの需要が高まっている。このため、日立などは、70人前後を一度に運ぶことができる積載量5トン規模の大容量機種の研究開発も、あわせて進める。

 超高速エレベーターの開発では、安全性の確保が最重要課題。各社は、制御システムや異常時に安全に停止させる「大型非常止め装置」の作動試験に加え、振動を抑えて乗り心地を良くする技術開発などにも新たな研究塔で取り組む考えだ。

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