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マグロ最高値は607万円 築地初競り、5年ぶり水準
日本の台所、東京・築地の中央卸売市場で5日早朝、マグロの今年初の取引となる初競りが行われた。最高値は276キロの青森県大間産クロマグロで、1本607万2000円(1キロ当たり2万2000円)。1本の値段としては5年ぶりの高値がついた。過去の最高値は平成13年の2020万円。
国際的な漁獲規制強化や、高騰する漁船の燃油代、経済成長を続ける中国などアジアでの需要急増など、マグロの入荷環境は厳しくなるばかり。こうした逆風を吹き飛ばそうと、熱気にあふれた競りが繰り広げられた。
最高値のマグロの買い手は、都内にも店を出した香港のすし店経営者。「初競りの最高値が香港の人に持って行かれるなんて聞いたことがない」と、場内には驚きが広がった。
場内には国内や世界各地で水揚げされたマグロの初物約2900本が並べられ、競り開始の鐘とともに、値決めの声があちこちでこだました。
築地市場のマグロは、昨年秋ごろからスペインやクロアチアなどの養殖物の輸入が急減し、生鮮の海外産が前年比で平均2〜3割前後値上がりした。世界的な乱獲が問題となった高級刺し身用のクロマグロやミナミマグロに対して、昨年から総漁獲枠の段階的削減などが始まったことが背景にある。
日本では燃油高騰に耐えかねて漁船の廃業が増える一方、消費量が拡大する中国がマグロを大量に高値で直接買い付ける動きも止まらない。活気のある初競りを横目に、「マグロはだんだん日本に入らなくなる。供給減で高値が続けば、日本の消費者の魚離れが進む」と危機感を募らせる市場関係者もいた。
この日は、築地市場のほかにも魚介類や野菜など生鮮食品を扱う全国の主要卸売市場で、それぞれ初競りが行われた。


