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逆風の中でマグロ初競り 原油高、漁獲規制で入荷難

2008.1.5 09:21
このニュースのトピックス商品市場
威勢の良い掛声のなか行われたマグロの初競り=5日午前、東京・築地の築地市場威勢の良い掛声のなか行われたマグロの初競り=5日午前、東京・築地の築地市場

 日本の台所、東京・築地の中央卸売市場で5日早朝、マグロの今年初の取引となる初競りが行われた。場内には国内や世界各地で水揚げされたマグロの初物が一面に並べられ、競り開始の鐘とともに値決めの声が響き渡り、1本600万円程度で競り落とされたマグロもあった。

 国際的な漁獲規制強化や、「原油100ドル時代」で一段と高騰する漁船の燃油代、さらには経済成長を続ける中国での需要の急増など、マグロの入荷環境は厳しくなるばかり。こうした逆風を吹き飛ばそうと、熱気にあふれた競りが繰り広げられた。

 築地市場のマグロは、昨年秋ごろからスペインやクロアチアの養殖物の輸入が急減し、生鮮の海外産が前年比で平均2−3割前後、値上がりした。世界的な乱獲が問題となった高級刺し身用のクロマグロやミナミマグロに対して、昨年から総漁獲枠の段階的削減などが始まったことが背景にあるという。

 日本では原油高による燃油高騰に耐えかねて漁船の廃業が増える一方、消費量が拡大する中国などがマグロを大量に買い付ける動きも出ている。活気のある初競りを横目に、「マグロはだんだん日本に入らなくなる。供給減で高値が続けば、消費者の魚離れが進む」と危機感を募らせる市場関係者もいる。

 この日は、築地市場のほかにも魚介類や野菜など生鮮食品を扱う全国の主要卸売市場で、それぞれ初競りが行われた。

 日本のマグロ消費 国連食糧農業機関(FAO)によると、2004年の世界のマグロ漁獲量は約206万5000トン。日本には、この約3割が供給され世界1のマグロ消費国となっている。国内での消費の約8割が刺し身用。本マグロと呼ばれるクロマグロや、南半球が主な漁場のミナミマグロが高級品として人気がある。比較的安価なメバチマグロは、国内で最も多く食べられている。

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威勢の良い掛声のなか行われたマグロの初競り=5日午前、東京・築地の築地市場
威勢の良い掛声のなか行われたマグロの初競り=5日午前、東京都・築地の築地市場

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