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【TOKYOの時代】(9)広告 飛ぶ媒体、上昇気流に (2/3ページ)
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とはいえ、現状では座席が9席(乗務員の分を除く)しかなく、遊覧飛行だけでは飯は食えない。そこで渡邊社長は、「収入のうち遊覧と広告を半々と考えている」として、広告媒体としての活用にも期待している。
飛行船は高層ビル屋上など、真下の最も高い地点から150メートル以上の高さを飛ぶ。しかも時速65〜80キロ(最高速度は125キロ)とゆったりした速度で飛行するため、地上から長い時間見え、話題になりやすい。そのため、過去にも環境調査やテレビ中継と並び、広告宣伝に使われてきた。
米国では、NT号より小ぶりな軟式飛行船が、アメリカンフットボールなどのスタジアム上空を周回することある。日本でも、日立製作所のカラーテレビ広告をつけ、1960年代に飛んだ「キドカラー号」は、今でも多くの人がおぼえている。
しかし、「飛行船が広告媒体として持つ意味は、昔と異なってきている」と、飛行船事情に詳しい三菱総合研究所の小松史郎・地域経営研究本部研究部長は指摘する。
≪環境重視にマッチ≫
親近感、スローライフ的豊かさ、新技術、クリーンさ、豪華さ…。
小松部長が行った調査によると、飛行船とテレビCMなど既存広告媒体を比べた場合、飛行船の方が商品購入につながりやすく、企業の好感度も上がりやすいという。小松部長は、「飛行船は独自の新しいイメージがあり、(環境を重視する)これからの時代に適している。見る人は飛行船と広告主である企業を重ね合わせ、企業のブランドイメージが高まる」と、広告媒体としての可能性を評価する。

