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経営統合の阪急・阪神百貨店、採用も一本化

2007.12.28 01:17
このニュースのトピックス流通業界

 阪急、阪神両百貨店の持ち株会社「エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング」は27日、来年以降の新規採用について、傘下の阪急百貨店で一括して学生を採用する方針を明らかにした。人材の融合を進めるのが目的だが、阪急百のファッションにあこがれて入社した学生が、阪神百の食料品売り場に配属されるというケースも出てきそうだ。

 両社は今年10月、経営統合した。大阪・梅田にある2つの本店が近接するため、ファッションに強い「高級感の阪急」、食料品に強い「庶民的な阪神」という性格を際立たせながら店舗運営を進めていく方針。ただ、統合効果を早期に出すため、来年4月1日から現場レベルでの人事交流を開始することを決めていた。

 学生の一括採用もこの流れの中で決めたもので、「阪急百で採用し、適性を見ていずれかの百貨店に配属する」(H2O幹部)という。

 来春の入社人数は、阪急百が約50人、阪神百が約10人。阪急百による一括採用は、平成21年4月入社の学生からとなる見通しだ。H2Oは傘下にスーパーマーケット事業なども持っており、百貨店事業以外については別に採用を行う。

 再編・統合が進む百貨店業界では、「出身会社」意識を薄めるため積極的に人事交流を行っている。大丸、松坂屋ホールディングスが統合して9月に誕生した「J・フロントリテイリング」は、統合初日から主要店の店長を含めた人事交流を開始。新規採用についても「今後、一本化する方針」(幹部)。ミレニアムリテイリングも、採用は傘下のそごう、西武百貨店で個別に行っているものの、管理職以上については、「スキルアップや一体感を持たせるため」(ミレニアム)交流を行っている。

 ただ、各百貨店の個性は、営業、販売などのサービスを担う人材による面も大きい。人事交流を進めつつ、いかに店舗の個性を維持するか、各社は人材育成の面でも難しい判断を求められることになりそうだ。

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