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次世代高速無線にもう1社 (1/2ページ)
ノートパソコンやカーナビで安価にブロードバンド(高速大容量)通信を実現する次世代高速無線通信をめぐり、総務省は27日、今月免許を交付した2社に加え、新たに1社の免許枠を設ける作業を始めた。2社に割り当てた2・5ギガヘルツの周波数帯と別に、2・0ギガヘルツ帯の空き領域をWiMAX(ワイマックス)など次世代無線の通信方式で活用できる制度を整え、来秋にも免許交付企業を決める。新規参入者や、免許獲得を逃したNTTドコモなどに再びチャンスが訪れることになる。
2・0ギガヘルツ帯は、携帯電話事業への新規参入を目指したアイピーモバイルに割り当てた15メガヘルツ分の帯域があり、同社が10月に経営破(は)綻(たん)したため空き領域となっている。電波監理審議会(総務相の諮問機関)は、同帯域でWiMAXなど次世代無線の複数の通信方式を採用できるよう検討する。
総務省は電監審の答申を受け、7月ごろにも免許交付の方針を決め、申請を受け付ける考え。複数の申請があれば、前回同様に比較審査で当落を決めるとみられる。2・5ギガヘルツ帯で免許を獲得したKDDIなどの陣営(WiMAX方式)とウィルコム(次世代PHS方式)は対象外。新規事業者を優先し、既存の携帯電話事業者の出資を制限する可能性もある。
次世代高速無線通信は、移動端末で毎秒最大30〜40メガビットのブロードバンド通信が月額4000円以下で可能になる技術。KDDI陣営とウィルコムは平成21年にサービスを開始する方針だ。
一方、2・0ギガヘルツ帯の空き領域で免許を取得しても、先行するKDDI陣営などより事業開始が遅れる。電波の帯域幅はKDDI陣営の半分しかなく、利用者数や通信速度でも劣る可能性がある。WiMAX方式は世界的に2・5ギガヘルツ帯で普及しつつあり、2・0ギガヘルツ帯用の機器は互換性が乏しい点も不利だ。