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【夢をカタチに】「NISSAN GT−R」開発責任者の水野和敏さん (2/2ページ)
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そして、834万7500円(最高グレード)の“量産スーパーカー”を世に送り出した。「時速300キロメートルで走行中でも助手席と会話できる高速安定性と静粛性を実現した。大型ダンプ(5トン)並みの荷重を受けながら高級乗用車の乗り心地を体感できることも、100キロで雪道を楽しめるのも、GT−Rならではの感動だ」
その新型車は、設計・実験・生産・デザインなどそれぞれを担当する全メンバーの汗と涙の結晶だ。「本当にいいフランス料理を作ろうと思ったら、味わってほしい味を決めた後に材料を厳選し、料理に仕上げる。その際、肉と魚と野菜ごとに組織を作り調達していては、最高の料理はできない。(素材ごとの壁を取り払い)チーム一丸となって取り組んだ」。結束力を高めるため、各種車両データをチーム内の共通言語として使えるよう加工した。
「人にしか作れない精度、機械では測れない精度がある。その技とテクノロジーを組み合わせ最高の作品を作ろうと考えた」。巧みの手によってエンジンを丁寧に組み立てるなど、“技術の人間の技の融合”にもこだわった。「社員全員が最高のものを求めていることを、GT−Rという車を通じ表現したかった」との思いからだ。
「カルロス・ゴーン社長が責任を請け負ってトップに立ってくれた。常に新しいことをやると精神的にへこたれ迷いも生じるものだが、忙しい日程を割いて見に来てくれたことや即断即決が大きな励みとなった」。クルマに夢やあこがれを抱く世界の人々の心を響かせる挑戦はこれからも続く。(臼井慎太郎)

