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【クローズアップ】マグロの“格差問題” (1/2ページ)

2007.11.23 18:23
このニュースのトピックス通商・貿易

 マグロが1年で一番売れる年末年始を控え、マグロの価格が二極化している。今年半ばからメバチマグロ、キハダマグロなど小売店で売られている一般的なマグロの価格が低下する一方、高級品のクロマグロの価格は高騰を続けている。メバチやキハダは中国からの輸入品が多く、中国産食品の安全性問題が波及し消費者から敬遠されているためだ。「獲れた漁場は中国産も日本産も同じ」と、“風評被害”を訴える声も届かず、マグロの社会でも“格差問題”が深刻化している。

 「中国産のマグロは、他の中国産食品と同じ目で見られ、在庫が積み上がっている」

 マグロの乱獲防止による持続的な漁業を推進する「責任あるまぐろ漁業推進機構(OPRT)」の原田雄一郎専務理事は、メバチやキハダの価格下落の理由をこう説明する。

 マグロの価格は、昨夏、「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)」が、大西洋でのクロマグロの漁獲規制を強化したことで、クロマグロだけでなく、すでのマグロの価格が高騰した。ところが、中国産食品の安全性に関する問題が次々に発覚した今夏以降は、メバチとキハダの価格は一転して下落が続いている。

 日本に輸入される中国産マグロの7割がメバチマグロで2割がキハダマグロだ。

 これに対し、クロマグロは高騰を続けている。今月18日までトルコで開かれていたICCATの年次総会では、米国政府が昨年決めた漁獲枠では不十分として、3〜5年間の「禁漁」を提案した。「禁漁」は否決されたが、EU(欧州連合)が今年、約4440トンを過剰に漁獲したとして、来年からの3年間、毎年約1480トンを減らすことを決めた。

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