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トヨタ、全車種にハイブリッド 新長期ビジョンを策定
トヨタ自動車は2日、環境・安全対策などで2020年(平成32年)までの長期的な経営方針を示した「トヨタグローバルビジョン2020」を策定し、社内に公表した。数値目標こそ示していないが、基幹技術と位置づけるハイブリッド車を全車種に展開するほか、ロボット、高性能電池など次世代技術の事業化などを掲げている。
渡辺捷昭社長が同日、愛知県豊田市の本社で、幹部社員約2000人を集めて長期ビジョンを説明。「人と技術の力で明日の世界を切り開く」との考えを伝えた。
ハイブリッド車について、トヨタは2010年代初頭に年間販売100万台の目標を掲げており、この方針に沿って「全車種展開」を掲げた。また、ハイブリッド車などに使う充電池も小型・高性能化を進め、燃料電池も含めて他産業にも活用できる次世代型電池の開発・事業化に取り組むとしている。
さらにロボット技術の強化も掲げた。トヨタは福祉分野などで人間を助ける「パートナーロボット」を開発中で、「新市場を開拓し『中核事業』に育てる」と意気込む。このほか、生物由来の燃料・プラスチックなどの導入▽1人乗り自動車など次世代の移動手段の開発▽通信を利用した運転支援システムの実用化−などを進める。
長期ビジョンでは「町いちばんの企業」を目指すことも掲げた。利潤追求だけでなく、世界各地で地域社会と調和し、ともに成長をすることで「地球にいちばんの企業」を目指すという。
トヨタが長期ビジョンを策定するのは3度目。前回の平成14年には当時の張富士夫社長(現会長)が2010年に向けた長期ビジョンを公表し、世界シェア15%の達成という目標を掲げた。3日に創立70周年を迎えるトヨタだが、創業精神に立ち返り、企業としての「将来像」を社員が共有化することを狙いに、新ビジョンをまとめた。