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携帯料金プランが制約 最新サービスが使えない?

2007.10.16 21:14
このニュースのトピックス情報通信業界

 毎月の利用料金を引き下げる新料金プラン「シンプルコース」を導入する−と華々しく発表していたKDDI。来月4日の新プラン導入を控え、どのような商品展開をするか注目されたが、むしろ従来型の高価格製品重視が色濃く反映された新商品発表となった。

 発表された8機種のうち、シンプルコースの利用者が望むとされる、機能を簡略化して価格も引き下げた端末は2機種。しかし、記者会見ではほぼすべての時間が、ワンセグや音楽プレーヤーを内蔵した高価な端末、音楽配信など新サービスの説明に費やされ、シンプルコースや簡素な端末のアピールはなかった。

 そもそも端末購入時の補助金を廃止して通信料金を安くする新料金プランは、「毎月の通信料金が高い」と批判を受けた総務省が強く求めてきた経緯がある。KDDIは真っ先に新プラン導入を発表したが、一方で従来型の料金プランを一部変更した「フルサポートコース」も併存させ、2年契約と引き換えにポイントで大幅に優遇する措置を講じた。

 「シンプルコースを意識した品ぞろえではない」(KDDI)という言葉に、値下げや顧客流動化を促す総務省の意図をかわし、従来のビジネスモデルを堅持する意図がにじんでいる。

 ただ、顧客を2年契約で拘束する囲い込み戦略によって、従来の顧客が最新のサービスを使えない−という新たな問題が表面化してきた。例えば、今回発表された音楽サービス強化により、auの新端末でダウンロードした音楽をソニーの携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」に移して聞くことができるようになるが、従来機種では利用できない。2年契約で従来機種を購入した顧客は、再来年まで新機能を使えないことになる。

 反対に、従来から使っているワンセグ対応携帯電話を2年以内に契約解除した場合、KDDIは内蔵テレビを利用できなくする措置をとっている。高額で購入した端末の内蔵機能を、携帯電話会社が一方的に使えなくすることに、利用者から批判が出ている。

 携帯電話各社はこれまで、新機能や新サービスを最新端末だけで利用できるようにし、買い替えを促してきたが、市場の変化に合致しなくなってきた。料金体系の見直しや、顧客の囲い込み合戦という競争の過渡期を迎え、顧客重視の戦略へと舵を切る必要がありそうだ。(上野嘉之)

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