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バンダイナムコHD・高須武男社長インタビュー
■海外売上比率10年後50%
−−バンダイとナムコが経営統合し、持ち株会社バンダイナムコホールディングス(HD)の設立から9月で2年になる
「両社とも単独で生き残ることができる企業だったが、世界に冠たるエンターテインメント企業になるため、統合に踏み切った。社員も非常に頑張って、うまくいっている。バンダイのキャラクターマーチャンダイジング(商品政策)と、ナムコのゲーム開発能力を生かし、ヒットした業務用ゲーム機『機動戦士ガンダム 戦場の絆(きずな)』など、統合は実を結びつつある」
−−少子化が進む中で玩具の今後をどうみているか
「従来型玩具の売り上げは減少しているが、キッズカードゲーム機は500億円の市場になった。玩具菓子やカプセル玩具など周辺は伸びている。広い目でみれば市場は縮小していない」
−−今後の重点戦略は何か
「大人向けの商品やアパレルなど、年齢層を上げていくことで成長は達成できる。もう一つ重要なのは海外だ。現在の海外売上比率は約22%だが、10年後には50%に高め、国内の少子化に手を打ってきたい。ただ、玩具は文化だと思っているので、日本のおもちゃがそのまま通用するとは考えていない。米国発のキャラクター『BEN10(ベンテン)』は商品化権を確保して好調だが、地域ごとにコンテンツやビジネスのノウハウが重要になってくる」
−−平成20年度の売上高を5500億円とする中期計画の進展具合は
「19年度は計画通りで、最終年度はこれから次第。大きな材料はゲームソフトで、新しいハードが出てきた翌年以降に結果が出る。ソニーのプレイステーション3の機能は素晴らしいし、今年後半からは伸びてくると思う」
−事業拡大に向けてM&A(企業の合併・買収)は検討しているか
「相手と当社の双方が望む格好でやることが重要だ。アパレルや菓子、温浴施設など、今のわが社の事業の延長線上にある企業を想定している。これまで玩具菓子といっても、菓子50%、おもちゃ50%という商品はできなかった。(約12億円で発行済み株式の約3%を取得した)不二家との提携で、全く新しいコンセプトの玩具菓子ができる。M&Aを通して小さな芽の事業を大きくしたい」
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■ヒットを収益に
少子化が進む中でグループ各社は温浴施設や美容室、写真館、女性向けアパレルブランド…など、従来の玩具のイメージを超えるビジネスに次々と取り組んでいる。ヒット商品に左右されやすい業界だけに、その中からどれだけ収益性に見合う事業を育てられるか。また、「BEN10」のような優良なコンテンツを海外でどれだけ生み出せるか。計画達成の成否はこれらにかかっている。(田村龍彦)
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【プロフィル】高須武男
たかす・たけお 昭和43年、三和銀行入行。63年、DDI(第2電電)に出向。三和銀行国際業務部アジア室長などを経て平成8年、バンダイに入社。常務管理本部長などを歴任し、11年に社長。17年に会長。18年から現職。横浜市出身。62歳。