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広がる人気スマートフォン パソコン並み機能 ビジネスや就活に
携帯電話やPHSにパソコン並みの機能を備えた多機能端末「スマートフォン」がじわりと浸透しつつある。どこでも情報収集ができる利点をビジネスに役立てたい社会人や、就職活動中の大学生など個人利用者が増加しているからだ。
▽定義はあいまい
スマートフォンの定義は実は業界内でもあいまいだ。キーボードを備えたパソコンの携帯電話版との位置付けもされたが、NTTドコモが8月30日に発表した2種類の端末にはいずれもキーボードはない。「従来の携帯電話と同じ感覚で手に取ってもらえるよう工夫し、小型化した」(同社)結果、画面を手でなぞることで操作できる端末などを採用したからだ。
各社の端末ともマイクロソフトのOS「ウィンドウズ・モバイル」を搭載しているのが一般的だ。パソコンと同じようにインターネットやメールができるため、携帯電話には対応していないサイトも利用可能なほか、メールに添付されたワードやエクセルなどのファイルを閲覧したり編集できる。この利便性が携帯との最大の違いだ。
▽学生の武器に
「就職活動中の学生にとってスマートフォンが大きな武器になっている」と話すのはウィルコムの早坂忍技術調査グループ係長。学生の申し込みが殺到し、すぐに定員がいっぱいになる人気企業の説明会の情報を入手したら、直ちに外出先からでも受け付けサイトに接続し、登録することができる。面接会場での待ち時間に就職情報投稿サイトにアクセス、面接を終えた人の書き込みを読んで質問などの情報を知った上で面接に臨む大学生もいるという。
また、通勤電車内や仕事の合間にブログ(日記風サイト)や会員制サイト「mixi(ミクシィ)」へ1日の出来事などを書き込むために使う社会人女性が増えており、利用者が自分にとって便利な使い方を開発しつつあるようだ。
▽法人が二の足
PHSのウィルコムが平成17年12月に国内で初めてのスマートフォンを投入して市場をけん引。19年6月に同社の販売台数は累計で30万台を突破した。ただ、業界では「日本の携帯電話はカメラ付きなど高機能の端末が多い。どう違いを出すかについての道筋は見えない」との指摘もある。
加えて、セキュリティー面での不安から法人が導入に二の足を踏むケースもあり、機能面の向上も大きな課題だ。
ドコモやソフトバンクモバイルは、セキュリティーを充実させたビジネス向けの端末と、より携帯に近いデザインの端末を投入予定。異なるタイプで幅広い利用層の獲得を狙う。